Day7.歩行距離23km・7時間半歩き続けた1日(3700m~2170m)




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Kei

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元ネパールの青年海外協力隊。もうすぐ30歳の男。 ネパールが好きすぎる。No Nepal, No Life. そんなネパールの魅力を伝えたいと思い、 ネパハマを立ち上げました。
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ナマステ!

標高4,130mまで登った7泊8日のヒマラヤトレッキング体験記。
前回までの体験記はこちら。

Day6.ヒマラヤの麓で織田を叫ぶ(3700m~4130m)※絶景写真&動画有

2017.03.27

 

帰り道へ突入!
下り道ばかりで楽勝と思いきや、とんでもないことに。
果たして無事目的地まで到達できるのか?

 

標高差約1600mのチョムロンまでを1日で目指すワケ

昨日、一昨日と午後になると結構ひどめの頭痛が続いた。
高山病の初期症状なのかもしれない。
そうなるとあまり意味はないと思いつつも、早く寝ることを決めて19時半には寝てしまった。

 

そんなわけで今日は5時には頭スッキリな状態で起きれた。
出発時間は朝6時。雄大なヒマラヤにお別れして冷たい空気の中を歩いていく。

 

朝6時に朝飯も食べずに出発したのは一気に今日はチョムロンまで行きたいからだ。

 

標高3700mから標高2100m。
標高差1600mで、行きに3日かけて登った道を一気に下っていくことにした。

 

ていうのも、チョムロンは実質このトレッキングの中間地点。
今日チョムロンまでたどり着くことができれば、明日には夢の楽園・ポカラまで帰ることができる。

もともと僕は山登りなんて全く興味ない人間だ。
あんな間近でヒマラヤを見ることができてもう気持ちは満足。
「そこに山があるから」っていうけど、もう山はない。

 

さらにお金の問題もある。
道中で泊まると食費を合わせると1日4000ルピー(約4000円)もかかってしまう。
日本で生活してたら普通かもしれないが、1日4000ルピーなんて、ネパールにいたらまず使わない金額だ。

 

そして、ガイドのアティットとポーターのスージャンの気持ちもある。
ネパールは今はダサインという日本でいうお盆休み。
1日でも早くポカラに着くことができれば、彼らも実家で家族と過ごせる時間が長くなる。

そういった理由が重なり、一気に今日はチョムロンまで目指すのだ。

 

朝から3時間半歩いてようやく、朝ご飯を食べる

まずはM.B.Cから標高3200mのデウラリへ。
登って来るときは死ぬほどきつかったのに、あっという間に進んでいく。
行きは、ほぼ登り道だったから帰りはほぼ下り。下りってすごい。

 

ヒマラヤとのお別れがなんか切なくて何度も後ろを振り返って写真を撮ってしまう。
何度見ても雄大。

 

そんな神々しい景色の下で、愛し合う犬たちに遭遇。
君たち、何も道のど真ん中で朝っぱらからやらなくてもいいじゃないか。
そんなことを思いながら足を進めていく。

 

ほぼノンストップで歩き続けたら1時間ちょっとで、デウラリに到着。
ここで朝ご飯を食べるつもりだったが、意外に体力的に余裕だったので次のヒマラヤまで行くことに。

 

ヒマラヤの宿はこのトレッキングの中で一番飯がうまかったからどうしてもまたここで食べたかったのだ。
デウラリ〜ヒマラヤ間は道にゴツゴツした岩がたくさんあり、なかなか快調に進めず、結果的に1時間半で到着。

 

待望の朝ご飯は腹が減ったのでピザにしてみた。
ちょっと焼き過ぎだったけど腹減ってたのでペロリと食べた。
宿のスタッフの人と話をしながら1時間ほど休憩してまた9時半頃に出発。

ウォーカーズハイに突入!歩いても歩いても歩き足りない

次は宿のトラブルがあったバンブーを目指す。
バンブー〜ヒマラヤ間は行きでは2時間半で行けたので、帰りは1時間半くらいでいけると思いきやあまり早くならず。

 

途中で宿の食料を運んで行く男たちに遭遇。
これまで何度も見てきたけど、実際に自分が登ってみてきつさを体験したら、彼らを見る目が変わった。
本当にお疲れ様です。

 

宿まで食料を運ぶ手段は彼らが運ぶ以外にない。
車なんて走れないしヘリコプターなんて使ったらピザやパスタが1食3000円くらいになるだろう。
そう考えたら、人手を使って地道に運ぶしかない。

 

こうした人の手でたくさんの人がこのトレッキングを快適に楽しめる。
そのことに深く感謝したい。

 

重さ20㎏くらいはある荷物を背負って、登っていく彼ら。
かたやポーターを使い、ほぼ手ぶらで登った僕。
いつもならなんだか情けなくなってくる。

 

でも今日の僕はなぜか絶好調。それにしても足がどんどん前に進む。
標高4130mまで行ったのがよかったのか、全然疲れない。
これまで少し歩いてバテバテだった昨日までの自分にグッバイ。

 

歩いても歩いても前に進みたい。
もしかしたらランナーズハイってこんな状態なのかもと思いきや、決して走ってないのでウォーカーズハイかとかくだらんことを考えてたらいつのまにか今日のルートの中間地点バンブーに到着。

 

みんなは昼ご飯を食べてたけど、なぜかお腹が減らずレモンジュースだけ飲む。
ご飯を食べるよりとにかく歩きたいっていう変なテンション。
標高4000mまで行くと、どうやら頭がおかしくなっちゃうみたいだ。

これが行きの登り道で来てくれたらよかったのになーなんて思うけどまあ無理だ。

 

階段祭りが終わって、さあいよいよってときに雨が降る

12時過ぎに出発し、いよいよ目的地チョムロンまでの道のりも残り半分。
バンブーを出発していきなり待ち受けていた地獄の階段。
行きは下りで楽チンだったけど、帰りは登りできつい。

 

それでもハイペースでなぜか今日は歩けちゃう僕。
なぜだろう。不思議で仕方ない。
もうどんな階段が来てもへっちゃらだって思ってたけど、この後地獄を見ることになるとは思いもしなかった。

 

階段祭りが終わると、アッパーシンワに到着。
残り1/4になってさあもう少し!っていう時に大雨が降り出す。

早く進みたいのに足止めを食らう。
それにしてもラッキーだ。
結構強い雨が降り出した時にちょうど休憩できる場所に着いたんだから。

 

どんな悪いことが起きても、自分の捉え方次第。
こんな風に雨が降っても、「濡れなくてよかった」って思えるようになると、人生は少しずつ前向きなものになっていくんだろうな。

 

最後の最後で待ち構えていた地獄の階段祭り!

結局30分ほど待機して雨が弱くなったタイミングで出発。
水牛のうんこまみれの道を歩き続ける。
そのうち本当に足の踏み場がなくなりそうだけど適度なタイミングで雨が降って流れていくんだろう。

1つ1つのうんこを踏まないように歩いていたら、最後の休憩スポット、ローワーシンワに到着。

いよいよ今日のゴールのチョムロンが見えた。
家が点在している場所がチョムロン。

実は、シンワとチョムロンは標高はほとんど同じ。
なのに川が間に流れているので、シンワから一気に下った後にチョムロンまで一気に登り続けなきゃいけない。
まさに究極の無駄。でも自然ってのはこういうものだと言い聞かせる。

 

いや、でもやっぱり嫌だ。
あんだけの階段をひたすら登り続けるなんて地獄でしかない。
どうにかして別の手段がないだろうか。

 

なんて無駄な悪あがきを頭の中で考えていたらみんなスタスタ歩き出したので仕方なく歩くことにした。
しかし、歩行距離20キロ、歩行時間7時間の後で最後にこの地獄の下り階段&登り階段とは。

 

「誰だよ、チョムロンまで行こうと言い出したやつは」
って言う寸前で自分が言い出しっぺなことに気づいて寸止め。
膝の悲鳴を無視してなんとか下り階段を歩き切って橋を渡る。

 

この後の登り階段が怖すぎて震えてると思ったら橋が揺れてるだけだった。

 

いよいよやってきてしまった。登りの階段が始まる。
圧倒的な傾斜。急すぎるだろ。過酷すぎるだろ。
正直に言おう。僕は逃げたかった。

 

でも人生には、絶対に逃げられない戦いがある。
そう思って諦めて登ることにした。
本当は逃げたら野宿になるからだけど。

 

登り始めて後悔したけどもう遅い。
悲鳴をあげる太もも。
口がカラカラに乾くほどの口呼吸。

 

肝心な時にさっきまでのウォーカーズハイは来なくて、もはや赤ちゃんのように手足を使ってハイハイしたいレベル。
登っても登っても登っても現れる階段。

 

 

しつこい。しつこすぎる。
こんなに階段の写真ばっかり撮ってので傍から見たらたぶん頭おかしいやつだと思われただろう。
でも、この階段のきつさをなんとかして読者の皆さんに伝えたかったのだ。

 

歩行距離23km、歩行時間7時間半の1日が終わった

結局階段を登り続けること40分。
朝出発してから10時間。
ついに今日の宿に到着。

 

歩行距離23キロ。歩行時間7時間半。

明日も1日歩くって考えたら絶望しかないくらい太もも様が悲鳴をあげてらっしゃる。何せ、宿の階段で昇り降りする。
これだけで、激痛が走り、思わず声が出てしまうくらいなのだ。

 

明日はどうなるのだろうか。
不安すぎる。
ラストDay8に続く。

ヒマラヤトレッキング体験記のバックナンバーはこちら!

Day0.目的地A.B.C&7泊8日の全行程&旅した仲間の紹介

2017.02.22

Day1.不安だらけの出発。(標高900m~1340m)

2017.03.16

Day2.土砂降りの大雨と地獄の階段祭り(1340m~2170m)

2017.03.27

Day3.爽やかで神々しい快晴の日に起きた下衆すぎる大ピンチ(2170m~2335m)

2017.03.27

Day4.遂に現れた聖なる山「マチャプチャレ」(2335m~2900m)

2017.03.27

Day5.ネパールで富士山を思いながら老人になる(2900m~3700m)

2017.03.27

Day6.ヒマラヤの麓で織田を叫ぶ(3700m~4130m)※絶景写真&動画有

2017.03.27
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