Day1.不安だらけの出発。(標高900m~1340m)




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Kei

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元ネパールの青年海外協力隊。もうすぐ30歳の男。 ネパールが好きすぎる。No Nepal, No Life. そんなネパールの魅力を伝えたいと思い、 ネパハマを立ち上げました。
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Kei Kawakita オフィシャルブログ

ナマステ!

標高4,130mまで登った7泊8日のヒマラヤトレッキング体験記。
いよいよ1日目ということでトレッキング開始!
なのに、初っ端からトラブルに見舞われる僕ら…。

果たして無事出発できるのか?

 

不安だらけの出発の朝。本当にトレッキングできるのか?

朝7時にポカラのホテルから出発。車で移動してトレッキングの出発点へ向かう。
ということで、ホテルのロビーでガイドのアティット、ポーターのスージャンと待ち合わせ。
ただ残念ながら僕は不安だらけだった。

 

まず、トレッキングの出発点ランドルックまで移動する手段の確保。
ここポカラからランドルックまでは車で3~4時間。
高くなるけどジープを自ら手配して行くか、ローカルのジープに乗るかのどちらか。

 

少しでも安くしたいのでもちろん後者にしたかった僕ら。
旅行会社のお姉さんも、僕らの意見を組んでくれてジープ手配をしない分、料金を安くしてくれたのだ。

 

なのに、昨夜ガイドのアティットと打ち合わせをしたときに出たのは衝撃の一言。

「今はダサインなので、ローカルのジープにはたぶん乗れませんね~」

ダサインとは10月のネパールのお祭りのことで、日本でいうお盆休みみたいなもの。
皆実家に帰るので、ローカルのジープは激混みで乗れないという。
「そんなの最初から分かってることなんだから、事前に教えてよ」と思いつつ、ここはネパール。こういうことが多々起こる。

 

急遽アティットにジープを手配してもらうことになったけど、昨日の今日のこと。
しかもここはネパールだ。本当に手配できるのだろうか。

 

もう1つは、僕らの荷物を背負って歩いてくれる、ポーターのスージャン。
昨夜顔合わせをしたときから全く話してくれない。
というかこちらと目を合わせない。

 

昨夜、唯一彼が自主的に発した言葉は「足が痛い」だった。
カトマンズからここポカラまでは、7時間ほどバスに乗っただけ。
もちろん一切歩いてきたわけじゃないので、足が痛いわけないのだが…。

20キロ近い荷物を背負って歩くポーター。
そんな超人がトレッキング前から足が痛いって言っている。
極度の人見知り+足痛男。本当に10日間を乗り切れるのか。

 

そして根本的にトレッキングそのもの。
本当に10日間近く歩けるのだろうか。
そもそも僕は生粋のめんどくさがりだ。外を出歩くより家でゴロゴロしていたい。

 

そんな僕が何を血迷ったか標高4,130mまで登ろうとしている。
ああー嫌だ。今になってトレッキングに行くことを後悔してきた。

 

手配したジープが1時間半遅れで到着し、いよいよ出発!

7時過ぎにアティットたちがホテルのロビーに到着。
結局、ジープは無事手配できたとのこと。
しかも、料金は1人1000ルピー、4人で計4000ルピーでいいとのこと。

 

昨日の夜は10000ルピーかかるかもしれないと言われていたので激安。
その代わり、ネパールのローカルの人も一緒に乗るとの条件がついたがそれでも安い。
でかしたアティット!

「もうすぐ車が来るのでもう少し待っててくださいね」と言われたのでロビーで待つ。
その間手渡されたのは、TIMS許可証。
アンナプルナトレッキングをするためにはこの許可証と、もう1つアンナプルナ保護区入域証を取らないといけない。

 

しばらく待っていても案の定、8時を過ぎてもジープはやってこない。
こりゃ翌日出発に延期かと思いきや、1時間半遅れの8時半頃にジープが到着。
荷物を積み込んでいよいよ出発。

満員電車ならぬ、満員ジープ状態で5時間。ようやくランドルックに到着

出発して30分、車が停車する。
ネパールのローカルの人達が乗ってくるとのこと。
まず荷物を積み上げるが、ダサインの時期だけに、荷物もパンパン。

車の上にてんこ盛りだ。
出発点ランドルックまでの公共交通機関はこのジープだけなので仕方ない。

 

荷物だけでも車が凹みそうなのに、続いて人が続々と乗ってきた。
圧巻の15人乗り。
普通に乗っても10人が定員なのに、ガンガン押し込んでみんなで行くのかネパール風。

いつも見慣れている光景だけど、今回走るのは山道だ。
本当に大丈夫なのかと不安が尽きないが、なんとか出発。

 

あまりにも混みすぎて、「ああーおじいちゃん痛いよ!」と隣の老人に向かって、叫ぶ若いお兄さん。
そんな声を全く気にせず、隣のお兄さんを押しまくるおじいさん。
それを見て笑い出す他のお客さん。

 

混めば混むほど殺伐とするのが日本の満員電車なら、逆に笑いが絶えないのがネパールの満員ジープ。
こういうところもこの国のたまらなく好きな所の一つ。

 

そんなことをのほほんと思っていたら遂に山道突入。
コンクリートなんてもちろんなくて、あるのはゴツゴツの岩ばかり。
そうなると当然、揺れまくる車内。

 

ただでさえ満員で身体が痛いのに、さらに接触する車内の人。
若いお兄さんとおじいさん以外の人からも「ああーいてえ!」などの悲鳴と笑い声が絶えない。

 

滝のような場所を潜り抜け、一歩道を外れたら転落死間違いなしの崖を走っていく。
まるでディズニーランドのアトラクション。

明らかに定員オーバ-なのと、積みあがった荷物の重さに耐え切れず、途中でジープ君から悲鳴が聞こえてくる。
そして遂に耐え切れなくなったのか、明らかにおかしな音がエンジンから聞こえてきた。

 

停止するたびに、車の下からモクモクと上がってくる黒い煙を見ながら、ひたすら祈った。
どうかこんなところで止まらないくれ。ここで止まられたらどうしようもない。
そんな僕の祈りが通じたのか、なんとかジープ君は止まらずに動いてくれた。

 

出発して約5時間、ようやくトレッキングの出発点ランドルックに到着した。

 

やっとトレッキングスタート。早速心が折れかける

すぐ出発!といきたいところだが、朝から何も食べてなかったので近くのゲストハウスで昼食をとる。

腹ごしらえはネバール風の焼きそば、チョウミン。
トマトツナというかつてない味を選んだらかつてないほどうまかった。
大体こういうときは果敢に挑戦して果敢に外すのに、大当たり。ナイス判断、俺。

 

ただ値段が高い。
普通、チョウミンは100ルピー(約100円)もしないもの。
それがここでは380ルピーもした。

トレッキングのゲストハウスは物価が高いと聞いていたことを思い出し、もうトレッキングが始まっていると実感した。
まだ1歩も歩いてないんだけど。

 

アティットに話を聞くと、こういうゲストハウスで食事をすると、外国人が食べた分はゲストハウスの収入に。
ガイドやポーターが食べた分は、トレッキングの道の整備などに使われるらしい。
こういう裏話的な話はガイドがいないとなかなか聞けないので、嬉しい。

 

そして1時間ほどの昼食を終えてようやくトレッキングスタート。
ポーターはこんな風にして、荷物を持ってくれる。
僕の荷物、嫁の荷物を合わせて20キロ近くになる。

 

足が痛いとか言っていたけど、本当に大丈夫なのか。
人見知りとは思えない超爽やかな笑顔。

もう午後になってしまったので今日は無理せず、所要時間2時間くらいのニューブリッジを目指して歩き出す。

 

さっきジープ君が必死で上がってきた道をひたすら下っていく。
でもアンナプルナベースキャンプまではずっとこんな感じで上がったり下がったりの繰り返し。

なんでそんな無駄なことなんでするんだって思ったあなた。
僕も同じことを思いました。
でも自然ってそういうもんなんです。上がったり下がったりしないとアンナプルナには着かない。

 

そろそろ30分歩いたかなって時計を見たらまだ10分も経ってない。
腹減ってるときにカップラーメンを待つときのあの時間の経ち方より全然遅い。

それでも大自然の中を歩くのって気持ちいいなとか思ってたら、あっという間にそんな余裕がなくなった。
荷物も持ってないのに、止まらない汗。日頃の運動不足の自分を恨んだ。

たった1時間半しか歩いてないのにバテバテ。
しかも太陽もほぼ出てなくて直射日光もないのに。
来る前に少し前の方の靴底が取れそうになってたトレッキングシューズ。

 

靴屋で直してもらってからきたのに、またあっさり前の部分が壊れ始める。
おかげで靴にじんわり水が染み込んできた。
あっという間にはいていた靴下がビショビショだ。

足は冷たいし、身体は疲れたしでもうトレッキング嫌だと早くも思い込む僕。
もともと山歩きとか好きじゃないし、ここに来たのがなんかの間違いだったのかとさえ思ってしまった。

 

このネガティブ思考をなんとか直したいなと思いながら歩いてたら、あっという間に今日の目的地ニューブリッジに到着。

 

部屋はこんな感じ。
何もない質素な部屋だけど、もっと汚いと思っていたからよかった。

もう少し歩こうかって話になったけど、結局今日はここまでにした。
その後、土砂降りの雨が降ってきたので我ながらナイス判断。
これで歩いてる時にずぶ濡れになっていたらトレッキングを諦めてカトマンズに帰っていただろう。

 

明日は晴れるだろうか。
Day2へと続く。

バックナンバーはこちら!

Day0.目的地A.B.C&7泊8日の全行程&旅した仲間の紹介

2017.02.22
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