ネパールで年末年始!グルン族のお正月祭り『タム・ロサール』&初日の出を見に行ってみた!




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なお(編集長)

ネパハマ編集長!
アジアの政治を勉強している大学5年生。
1度ネパールに訪れて以来、ネパールにどハマり中。
10ヶ月のフィンランドに留学後、ネパールで10ヶ月間インターンとして活動していた。
現地の人と話したい一心で、ネパール語を勉強している。
ブログやってます!
ネパールインターン生の奮闘記

モイ、ナマステ、こんにちは。
フィンランドからネパールにやってきた、なおです。

ネパールに来て初めての年越し!

今回は、グルン族のお正月をレポートしたいと思います。

ネパールのお正月はいつ?

日本の新年は1月1日に始まりますが、ネパールでは少し事情がちがいます。

実は、ネパールでは新年が何回もやってくるんです。

日本のカレンダーは『西暦』ですが、ネパールでは『ビクラム暦』という全く異なったカレンダーも使われています。

これまで紹介してきた様々なネパールのお祭りも、このネパールの暦に従って行われているのです。

月も日にちも全く違うので、ネパールのカレンダーには2つの日付が書いてあることが多いです。

と、いうことは

日本の新年(西暦の新年)=ネパールの新年(ビクラム暦の新年)

ではないということです。

ビクラム暦に従うと、ネパールの新年は西暦でいう3~4月ごろにあたるというわけなんです。

『西暦とネパール暦を両方使っているってことは、ネパールでは2回お正月来るってことか』

と思った人。

その通り!
….なんですが、この話にはまだ続きがあります。

『ネパールでは新年が何回もやってくるんです。』と書きました。

そう、何回もやってくるんです。

ネパールは多民族国家です。
50以上もの民族が住んでいると言われています。

民族によって、生活文化や言語が違うんですが、民族独自のカレンダーもある。

民族の暦はもちろん日付が同じなわけではないので、1月1日は何度もやってくるというわけなんですね。

つまり、西暦の年末年始は、ネパール暦では関係ない話です。

お正月休みなどもなく、普通に平日です。

でも、なんとかお正月気分を味わいたい!

と思った私は、グルン族のお正月祭り&初日の出を見にいくことにしました。

 

グルン族のタムロサールとは?

まず、グルン族とはどんな民族なのか、簡単に説明します!

グルン族
居住地域:ネパールの西部中央地域、カトマンズ東部 アンナプルナ山群あたりにも多く、山岳民族と言われています。
人  口:50万人以上
宗  教:仏教
言  語:グルン語

モンゴル系の顔立ちをしているので、日本人によく似ています。

私も、「グルンみたいだ」とよく言われます。(笑)

山岳地帯(断崖)での蜂蜜採りや、グルカ兵を多く輩出した民族として有名です。

グルン族について少し勉強したところで、「タムロサール」とは何ぞやというお話です。

「タム」はグルン族の中にある細かい分類です。

タムを入れて、4つのグループに分けられるそうです。

「ロサール」とは、新しい年のこと。

グルン族のみならずチベット系の民族にとっては新年の意味を持っているそうです。

「タムロサール」は、『グルンの新年』という意味になります。

おもしろいのは、グルンの暦でも日本の干支のように12の動物が決まっています。

ちなみに2074年の動物は犬です。

2018年の干支と同じですね。

タムロサールは、かなりの人が集まるお祭りだった!

2074年のタムロサールは、12月30日でした。
(毎年だいたい12月30日らしいです)

実はこの前日まで、周りにグルン族のネパール人が少ないということもあって私はタムロサールのことをよく知らなかったんです。

偶然、知り合いの日本人に誘ってもらいカトマンズのお祭りに行ってみました。

大きな街では、広場などにみんなで集まってお祭りをするようです。

カトマンズではトゥンディケルという広場で行われるとのこと。

当日、トゥンディケルに向かっていると….
行列を発見!!

たくさんの人が音楽に合わせて時折ダンスもしながら、行進していました。

ダルバールマルグという大きな通り付近では、
たくさんのバイクや車が足止めされていました。

広場につくと、たくさんの食べ物やさんやステージ、音楽隊、フェイスペイントなど、まさに日本の夏祭りのよう!

私たちは、セルロティ(ドーナツ)、ジャガイモのタルカリ、モモ、チヤ(チャイ)をいただきました。

12時ごろはまだこんな感じだったんですが、

16時ごろになるとこの人混み!!!

自分が知らなかっただけで、こんなにも大きなお祭りだったとは…

主賓に首相を迎えるほど、盛大なイベントになっているそうです。

帰りは人混みで大変でした(汗)

 

グルン族の民族衣装はこれだ!

お祭りといえば、民族衣装。

グルン族の民族衣装はこちら。

 

男性は、白い布のたすき掛けとスカートのような服
女性は、赤、緑、黒を基調とした服です。

でもよく見てみると、微妙に色や柄が違うんです。

これは出身の村・コミュニティで分けられているようです。

サリーとはまた違う、グルン族の民族衣装は素敵でした。

カトマンズでこれだけ多くの民族衣装着ている人々を見られる機会はあまりありません。

運良く出会えたら、ぜひ一緒に写真を撮らせてもらいましょう!

 

おまけ:ネパールでの初日の出!

大晦日・元旦はサンガの銀杏旅館に宿泊しました。

銀杏旅館についてはこちらの記事を読んでください!

詳しくはこちらの記事で!

ナガルコットよりお勧め☆カトマンズから1時間のサンガ・銀杏旅館でヒマラヤの絶景を堪能しよう!

 

これだけ豪華な日本料理を出してくれるのは、この旅館だけじゃないでしょうか…

お餅入りのぜんざいも出していただきほっこり。

元旦の朝、銀杏旅館からの初日の出はこちら

朝起きて、旅館の屋上に上がればすぐにこの景色が見れます!!

この日は雲が多くて山ははっきりと見えなかったですが、
カトマンズから約1時間でこんな景色を見られるなんて、素敵ですよね。

 

年末年始をネパールで過ごしてみては?

日本では、学校や会社がお休みになる年末年始。

ネパールでも、カトマンズのタメルなど外国人が集まる観光地ではカウントダウンなどやっていますが、基本的には平日です。

日本の“お正月感”や、欧米の“ニューイヤー”感は味わえませんが、

タムロサールのような民族のお祭りを体験できるのもヒマラヤ山脈を照らす初日の出を見れるのもネパールだけ。

ネパールでいつも違った年末年始を過ごしてみるのはいかがでしょうか?

1月2日は、山が綺麗に見えました。

 

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なお(編集長)

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1度ネパールに訪れて以来、ネパールにどハマり中。
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現地の人と話したい一心で、ネパール語を勉強している。
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コロナで苦しむお土産屋さんを助けてくれませんか?

ネパールNo.1のお土産屋さんであるネパールガネーシャさんが、コロナで観光客が来れずに大ピンチを迎えています。。

僕も青年海外協力隊時代に、とてもお世話になったお店なので、恩返しがしたいと思っています。。

一緒に助けてくれませんか?

詳細を読むだけでもいいので、よろしくお願いしますm(_ _)m